浴衣や着物姿をきれいに見せるためには、着付け前の補正がとても重要です。
理想の着物姿は茶筒型といわれるように、なるべく体の凹凸を少なく寸胴体系にすることが浴衣美人への第一歩です。

バストが大きい方は、そのまま着付けてしまうと衿元がはだけやすくなったり、帯の上にしわが寄りやすくなったりします。
補正用の和服下着か、なければスポーツブラ・さらしを巻いてボリュームをおさえると良いでしょう。
それでも段差ができてしまう時は、アンダーバストに畳んだハンカチを挟み込んで、なだらかにします。

やせ形でバストが小さいという方は、タオルをみぞおち部分に置いてボリュームを出します。既製品の胴衣を使用するのも一つの方法です。

浴衣や着物姿は、少しなで肩の方が美しく見えるため、タオルか手ぬぐいを使って補正しましょう。
肩幅より細くタオルを折り片方を右肩にかけ、みぞおち部分で三角に折り返して反対側の肩にかけると、いかり肩をカバーすることができます。

気になる下腹を隠そうと帯の位置を下げると、老けた印象になるため、ガードルをつけるか帯幅を広げて調整しましょう。
腰骨の位置に帯の下線部分が来るようにすると、下腹のふくらみも目立たなくなります。

体形に凹凸があると、どうしてもしわができたり着くずれやすくなったりしてしまいます。ウエストのくびれに応じてタオルを巻き、補正すると良いでしょう。

浴衣や着物は、背の高い人ですとバランスが悪く見えがちです。
そんな時は帯の位置を少し低めにして、頭頂部から帯締め、帯締めから足元までのバランスが4：6になるよう調整しましょう。
浴衣や着物姿は、少しの工夫で美しいシルエットを手にすることができます。ご自身で着付ける際にはぜひ参考になさってみてください。